家を建てたり、不動産を購入したりする際に、親世代や親戚から「その日は仏滅だから避けた方がいいよ」と言われたことはありませんか?
もしくは、不動産会社の担当者に「この日は大安で縁起がいい日ですよ」と勧められたことがあるかもしれません。
こういった「縁起の良し悪し」に関係するのが「六曜(ろくよう)」です。
普段あまり気にしていない方も、不動産の購入や引越し、契約、地鎮祭、上棟式など、人生の節目となる場面では、意外と関係してくるものです。
今回は、福山市で不動産を購入予定の方に向けて、六曜の基本と不動産との関わりについて、わかりやすく解説していきます。
そもそも「六曜」ってなに?

「六曜(ろくよう)」とは、カレンダーに書かれている「大安」「仏滅」「友引」などのことです。
漢字の通り、「六つの曜(よう)」が1日ずつ順番に繰り返されていく仕組みになっています。
六曜には、以下の6つがあります。
六曜 | 読み方 | 意味や特徴 |
---|---|---|
大安 | たいあん | 「大いに安し」の意味で、一日を通して縁起が良い日。お祝いごとに最適。 |
赤口 | しゃっこう/せきぐち | 午前11時〜午後1時だけが吉、それ以外は凶とされる。火や刃物に注意。 |
先勝 | せんしょう/せんがち | 「先んずれば勝つ」。午前が吉、午後が凶とされる。急ぐことに向いている日。 |
友引 | ともびき | 「友を引く」=「良いことも悪いことも一緒に引き寄せる」とされる。葬儀は避けられる傾向。午前と夕方は吉。 |
先負 | せんぷ/さきまけ | 「先んずれば負ける」。午前が凶、午後が吉とされる。落ち着いた行動に向く日。 |
仏滅 | ぶつめつ | 「仏も滅する」ほど縁起が悪いとされる日。お祝い事や契約は避ける傾向。 |
これらは中国の暦から伝わったとされており、正式な宗教的根拠はありませんが、日本では冠婚葬祭や不動産の世界でも一定の影響力を持っています。
不動産と六曜、どう関係あるの?
では、実際に不動産に関わる場面で六曜が影響するのは、どんなタイミングでしょうか。
以下のような場面では、六曜を気にする方が多くいらっしゃいます。
1. 契約日
不動産の売買契約や賃貸契約の日取りに「大安」が好まれる傾向があります。
特に高齢の方や、ご両親世代が同席する場面では「大安なら安心」と感じられることが多く、仏滅は避けたいというご希望をいただくこともあります。
実際、福山市内の不動産業者でも「大安の日は契約が多い」と感じることがあります。
2. 引っ越し日
新居への引越しも、「スタートの日」として大安が選ばれることがよくあります。
逆に「仏滅」は、せっかくの新生活に水を差すようなイメージがあるため、避ける方もいます。
「友引」は、引っ越しそのものには良いとされる一方、「友を引く」=「トラブルを呼ぶ」と考える方もいます。
3. 地鎮祭・上棟式
地鎮祭や上棟式といった建築に関する儀式は、「縁起」が重視される代表的な場面。
大安や先勝、友引などがよく選ばれます。
仏滅を選ぶ方は少なく、赤口や先負は時間帯を見て調整することもあります。
4. 不動産広告・販売開始日
一部の不動産会社では、分譲地の販売開始日やオープンハウス初日を大安に合わせるケースもあります。
これは、第一印象を大切にしたいという心理と、縁起の良さをお客様にアピールしたいという意図があるからです。
実際に六曜を気にするべき?それとも気にしなくていい?
六曜には宗教的な根拠はないため、あくまで「気持ちの問題」として捉える方も多くいます。
しかし、以下のような理由から、六曜を「一応気にしておく」という考え方が一般的です。
● 親世代の意見を尊重できる
六曜を特に気にされるのは60代以上の世代が多く、家族全員が納得した状態で進めたい場合は、配慮が必要です。
● 変更できるなら、わざわざ仏滅を選ばない
契約日や引越し日など、日にちに余裕がある場合は、わざわざ仏滅を選ぶメリットは特にありません。どうせなら大安や先勝を選んで気持ちよくスタートしたいという方も多いです。
● 土日祝と六曜が重なると予約が集中する
大安が土曜日と重なる日は人気が集中するため、早めの予約やスケジュール調整が必要になることも。
福山市でも、人気の引っ越し業者や式典の手配などは埋まりがちです。
福山市で不動産を買うなら、六曜も少しだけ意識してみよう
家を買う・建てるというのは、一生に一度あるかないかの大きな出来事。
せっかくなら、気持ちよく、後悔なく進めたいものです。
六曜を絶対に守らなければならないというわけではありませんが、気になる方がいれば調整する価値はあります。
福山市での不動産購入・建築を検討されている方は、スケジュールを立てる際に、六曜も少し意識してみてくださいね。
まとめ|六曜は「気持ちよく不動産を購入するためのひとつのヒント」

六曜は科学的な根拠があるわけではありませんが、日本の風習として根付いている考え方です。
大安や仏滅といった言葉が予定に出てくると、不思議と気持ちが左右される方も多いもの。
福山市で不動産を購入する際にも、契約日・引越し日・地鎮祭などの節目には、六曜をひとつの「気づかい」として参考にしてみてください。
家族みんなが安心して、新生活をスタートする手助けになるかもしれませんよ。

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