古家付き土地を売る際には、建物が乗ったままの状態で販売するという選択肢があります。
「古家付き」で売る際のメリット・デメリットについて、簡単にですが下記にまとめてみました。
メリット
- ●更地にする費用がかからない
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古家付き土地は、解体して更地にするための解体費用がかからないため、費用面での負担を減らせます。
- ●固定資産税が安くなる
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建物が現存する場合、固定資産税が住宅用地の軽減措置特例により割引されるため、固定資産税の負担が軽減されます。
- ●買主が住宅ローンを利用できる
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古家付きの土地は住宅ローンの対象になり、金利の安い住宅ローンが利用できるため、買主の資金繰りが有利になります。
- ●契約不適合責任は免責に出来る
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建物について契約不適合責任が免除されるため、売主の負担が軽減され不安が解消されます。
契約不適合責任とは・・・?
たとえば買主が購入した不動産にシロアリ被害や地中埋没物など見えない欠陥を発見した時に、その補修費用を求められたり、場合によっては解約や損害賠償請求されたりするものです。
デメリット
- ●価格が相場より低くなりがち
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解体費用や手間を買主に託すため、価格が相場よりも低くなる可能性があります。
- ●買い手が付きにくい場合がある
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古い建物や土地の状態によっては買い手が付きにくくなる可能性があります。
また、土地の用途が限られる場合もあります。
建物の状態だけでなく、埋没物の有無や地盤の固さなど土地の状態についても判別がしづらいため買い手が付きにくくなることもあるでしょう。
古家付き住宅の売りにくさの1番のポイントは
購入希望者が見学に来た時の印象が良くなく、かつ新たに建築するイメージが付きにくいという点です。
古家付きで売る際は、価格設定や建物の状態、買主のニーズなどを考慮して慎重に検討することが重要です。
また、買主に対して適切な情報提供やコミュニケーションが成功の鍵となります。