マイホームを持ちたい、夢の一戸建てを建てたい――。
そう思って不動産の購入を考え始めたとき、多くの人が気になるのが「結局、全部でいくらかかるの?」というお金の話です。
不動産の購入では、物件の代金以外にもいろいろなお金が必要になります。
この記事では、福山市で不動産の購入を考えている方に向けて、購入前に知っておきたい税金や諸費用をわかりやすくまとめました。
不動産の購入費用は「物件価格+諸費用」で考えよう
まず最初に知っておきたいのは、不動産の価格=支払う金額ではないということです。
たとえば、2,500万円の一戸建てを購入する場合、実際に必要になるのはそれ以上。
なぜなら、「税金」「手数料」「保険料」など、さまざまな諸費用がかかってくるからです。
一般的に、諸費用は物件価格の6〜10%ほどかかると言われています。
2,500万円の家なら、約150万〜250万円がプラスで必要になるということですね。
では、その内訳を具体的に見ていきましょう。
不動産購入時にかかる主な「税金」

① 登録免許税(とうろくめんきょぜい)
不動産を買ったときには、自分の名前で「登記(とうき)」をする必要があります。
この登記をするためにかかるのが「登録免許税」です。
【目安】
土地や建物の価格(評価額)の0.15%~0.4%程度
※評価額は、市役所が出している「固定資産評価額」に基づいて決まります。
② 不動産取得税(ふどうさんしゅとくぜい)
不動産を取得したあとに、一度だけかかる税金です。
ただし、住宅用の不動産の場合は大幅な軽減措置があるので、実際の負担は少なめになることが多いです。
【目安】
本来は固定資産評価額の3%~4%
→ 住宅の広さや築年数などによって軽減措置が適用される場合あり
③ 消費税
土地には消費税はかかりませんが、「建物」や「仲介手数料」などには消費税がかかります。
【注意】
・建売住宅や新築住宅を買うとき → 建物価格に消費税(10%)がかかる
・中古住宅(個人が売主)の場合 → 消費税はかからないことも多い
④ 固定資産税・都市計画税(ふどうさんぜい)
毎年かかる税金ですが、購入時には「日割り分」を負担することがあります。
売主と買主で、1年分の税金を分け合うイメージです。
【支払い例】
・購入日が7月1日だった場合 → 7月〜12月分の固定資産税を買主が負担
不動産購入時にかかる「諸費用」

税金以外にも、手続きや手数料でいろいろなお金が必要になります。
① 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
不動産会社を通じて物件を購入する場合、手数料がかかります。
これは「契約をまとめてくれたお礼」のようなもので、法律で上限が決まっています。
【計算式】
(物件価格 × 3%)+ 6万円+消費税
例:2,000万円の物件なら、約72.6万円(※税込)
② 登記費用・司法書士報酬
登記の手続きを司法書士にお願いする場合、その報酬が必要です。
また、住宅ローンを利用する場合は「抵当権(ていとうけん)」の登記も追加で発生します。
【目安】
10万円〜15万円程度(内容によって変動あり)
③ 住宅ローン関係の費用
住宅ローンを利用すると、次のような費用が発生します。
- 事務手数料(金融機関に支払う)
- 保証料(借入額によって異なる)
- 団体信用生命保険(ほぼ必須)
【目安】
合計で数万円〜数十万円程度
※金融機関によって異なるため、事前確認が大切です。
④ 火災保険・地震保険
住宅を守るために必要な保険です。
住宅ローンを組むときには加入が義務づけられることもあります。
【目安】
10年分で20万円〜30万円程度(補償内容や建物の種類で変動)
そのほかにかかる可能性のある費用

物件や契約内容によっては、さらに次のような費用が必要になることもあります。
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費用
- 修繕・リフォーム費用(中古住宅の場合)
- 地鎮祭や上棟式の費用(新築の場合)
諸費用を安く抑えるコツはある?

もちろん、全ての費用を減らすことは難しいですが、次のような工夫で負担を軽くできることもあります。
- 中古住宅の購入を検討する(消費税がかからない場合あり)
- 諸費用込みのローンを組む(一部金融機関で可能)
- 火災保険やローンの比較をしっかり行う
- 補助金制度を活用する(子育て支援や省エネ住宅など)
特に福山市では、地域によって住宅支援の制度があることもあるので、事前に確認してみると良いでしょう。
まとめ

不動産購入には「見えない費用」がたくさんある!
家や土地を買うときは、物件価格だけでなく、税金や手数料などの諸費用がしっかりとかかってきます。
「思ったよりお金がかかってしまった…」と後悔しないためには、事前に費用の全体像を把握しておくことがとても大切です。
福山市で不動産購入を考えている方は、信頼できる不動産会社や工務店と相談しながら、無理のない資金計画を立てていきましょう。
福山市で不動産の売買のことなら福山不動産販売へ
